
開設 平成26年12月1日 変更 令和6年8月4日
認知症(介護)予防教室講師養成講座(通い型)
コロナにより出歩くことができなかった高齢者は、他人とのコミュニケーションが取れなかったり、歩けなくなって認知機能の低下や老化で、介護リスクが高くなっています。
これからは、介護保険制度を維持するため各地で、認知症等予防の教室が必要となりますが、その際に活躍するには認知機能や体力を向上させるテクニックと、対応できるプログラムが必要になります。
私達日本健康レクリエーション学会では、岐阜県本巣市の依頼で2017年度から「認知症予防等の教室」を開催し、厚生労働省が認めている「効果評価実施マニュアル」に基づき、検証をしてきました。
現在開始から5年目になりますが、「通常のプログラム」やコロナ禍での「ソーシャルディスタンスを取ったプログラム」を実施した結果、参加者の認知機能の平均がMCI(軽度認知障害)の状態から通常の認知機能の状態まで改善してきました。
ここでは、認知機能を向上させるための演出法・展開法等を学び、教室の講師になる指導者を養成します。
参考ですが・・・
基本的に、教室で機能向上効果を上げるには「楽しく実施する」ことが重要です。
楽しくする方法はレクリエーションゲームの中にあります。
皆さんはレクリエーションゲームと聞くと、そんな物は「習わなくてもできる」と思いませんか?
実は、多くのレクリエーションを行う人も同様で、基本的にゲームの「楽しさ」が分かるまで講習を受けていません。
本来なら「楽しいゲームのやり方」を学ぶべきですが、過去に体験した「楽しいゲーム」経験から、新しい「楽しそうなゲームを探そう」としてしまいます。
そのため、ゲームの何が「楽しいのか?」を分かっている指導者はまずいません。従って指導者が思う「楽しいはずが、参加者は楽しくない」と感じてしまいます。
指導者としてみれば習わなくてもゲームは楽しいし、内容は簡単だから「私にもできる」と思っているのですが、楽しいはずの「レクリエーションゲーム」が、実は技量が必要で難しいため、ついつい楽な方向へ向かい、常に新しい「楽しいはずのゲーム」を探してしまいます。
でも、機能改善に効果のあるレクリエーションゲームは少なく、それを私達のように「認知症等予防の教室」で行うには、何回も同じゲームを楽しく行う技量が必要になります。
私達の講習会では、毎回同じゲームを行っても利用者から「楽しい」と、言ってもらえる魔法の指導方を教えています。
そうすると、毎回楽しく機能向上ができるプログラムを実施できるのです。
最近発表されましたが、岐阜県美濃加茂市で調査した結果として、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、地域での交流が減って社会的に孤立した高齢者は、認知機能が低下する確率が2・7倍高まったとする報告を、国立長寿医療研究センターや星城大などの研究チームがまとめ、米国の専門誌(電子版)で発表しました。コロナの影響で社会とのつながりが減ることで、高齢者の認知機能が下がりやすくなると以前から心配されていたが、現実化した形です。
早く認知症予防の教室を実施しないと、大変なことになりますね。
